産科

婦人科

当院での研究

初期研修医

後期研修医

特色

妊娠と分娩は、生まれてくる赤ちゃんにとっては人生の出発点であり、ご両親にとっては、その子の親としての生活が始まる時間です。私たちは、この大切な時間を、妊婦さんとおなかの中の赤ちゃん、ご家族に寄り添い、母児の無事を願い、専門的な知識や技術を提供できることに大きな喜びを感じています。また、内科的・外科的疾患などを合併している妊婦さんや胎児疾患が疑われる妊婦さんなど、いわゆるハイリスク妊娠の管理や早産あるいは先天異常を持った赤ちゃんなど、専門的な診療が必要な方のご相談についても、望まれる結果が得られるように可能な限りお手伝いいたします。

当院産婦人科は、各々の専門性を活かしより高度の医療を提供できるように、婦人科と産科(周産期)に分かれて診療を行っています。特に当院は周産期領域での救急・重症管理、治療に対応できる施設として、平成10年4月に都から認可された総合周産期母子医療センターのひとつです。当センターは産科部門である母子産科病棟および母体・胎児集中治療室(MFICU)10床と新生児科部門である新生児集中治療室(NICU)12床・継続保育室(GCU)24床を備えており、地域の医療機関と連携を図り、周産期に係る高度な医療を行うことをめざしています。産科と新生児科では毎週合同臨床カンファレンスを行い、両科の緊密な連携を図りつつ、妊娠・出産・産褥において母児共にスムーズな移行ができるよう努めています。

出産においては250件に1件の頻度で危険を伴うとされていますが、出産年齢の高齢化などによりハイリスクの妊娠・出産は、ますます増加傾向にあります。切迫早産や前期破水、妊娠高血圧症候群などの妊婦さんは、周産期センターで厳重な母体・胎児モニターを行い、安全と判断できる場合にはできるだけ待機し、母児に負担がかかり始めていると判断される場合には早めに、より元気な状態で出産させることが必要です。その一方で、正常分娩においては自然で快適な経過をたどることが求められています。当センターでは正常分娩はLDRにおいて快適性を追求し、予期せぬ危険が突発した際には周産期センターとして安全性を追及する、という理想を実現すべく、24時間態勢で臨んでいます。

産科は、ハイリスク妊娠を中心に、1日平均約55名の患者さんが来院されています。一般妊婦健診の他、専門外来として、周産期専門医による周産期外来、超音波専門医による超音波外来、臨床遺伝専門医および認定遺伝カウンセラーによる免疫・染色体外来を設けており、様々な状況に対応できるよう臨んでいます。 他、東京都周産期搬送システムとしての担当地域である荒川区、足立区、葛飾区の他、病院周辺地域である板橋区や北区、さらには埼玉県からも母体搬送していただき、地域の周産期医療に貢献しています。

当科は総合周産期母子医療センターとして、増加しているハイリスク妊娠について、新生児科、新生児外科、脳外科、麻酔科をはじめとした関係する多くの科と緊密な連携を行って管理しており、母児にとって最適な時期での分娩を行うようにしています。母児にとって非常にリスクが高い疾患である前置胎盤は、術前の画像診断で大量出血のリスクが高い場合には、速やかに子宮温存の為の子宮動脈塞栓術が行えるよう、放射線科・麻酔科と連携し帝王切開と血管内治療(interventional radiology:IVR)の両方に対応できるハイブリッド手術室での手術を行っております。

主な対象疾患

母体管理を要する疾患
妊娠高血圧症候群・前置胎盤・常位胎盤早期剥離・母体合併症妊娠・その他ハイリスク妊娠・産褥出血
胎児・新生児管理を要する疾患
切迫流産・切迫早産・前期破水・子宮内胎児発育遅延・多胎妊娠・双胎間輸血症候群・血液型不適合妊娠・羊水過多・羊水過少・胎児機能不全